ちいかわ、万博が終わる直前にパラオパビリオンへ行く。
……という妄想ブログです。
文章のみで、想像を膨らませてくだされば幸いです。
If Chiikawa Had Visited the Osaka Expo Just Before Its Closing
プロローグ:閉幕前日の決意
「あと…1日で…おわっちゃう…」
ちいかわは、万博のパンフレットをぎゅっと握りしめていました。
テレビでは連日、閉幕間際の万博会場の様子が映し出されています。
最終日を前に、駆け込みで訪れる人々でにぎわうコモンズA。
そこには、まだ行けていないパラオパビリオンが…。
「うぅ…いきたい…でも…ひとりで…」
ハチワレもうさぎも今日は用事があって一緒に行けません。
でも、このチャンスを逃したら、もう二度とパラオには会えないんです。
ちいかわは小さく深呼吸をしました。
「…いく」
小さな声で、でもはっきりと。そう決めたのです。
第一章:コモンズAへの道
万博会場に到着したちいかわは、人の波に少したじろぎました。
「わ…ひとが…いっぱい…」
でも大丈夫。
事前にスマホで調べた地図をぎゅっと握りしめて、ちいかわは歩き始めます。
コモンズAは、エンパワリングゾーンP03。
メインゲートから続く大通りは、最終日前とあって多くの人でにぎわっていました。
「あ…あれが…コモンズA…!」
遠くに見えてきた建物。そこには「COMMONS A」の文字が。ちいかわの心臓がドキドキと高鳴ります。
入口をくぐると、そこは別世界でした。
色とりどりの国旗が並び、さまざまな言語が飛び交い、どこからともなくスパイスやコーヒーの香りが漂ってきます。
「わぁ…せかいじゅうが…ここに…」
目をまんまるにして、ちいかわは立ち尽くしました。
第二章:小さな冒険の始まり
「パラオは…どこ…?」
案内板を見上げるちいかわ。でも人が多くて、よく見えません。
「すみません…」
勇気を出して、近くにいたスタッフさんに声をかけます。
「あ、パラオパビリオンですね。この先をまっすぐ行って、右側ですよ」
「ありがとう…ございます…!」
ぺこりと頭を下げて、ちいかわは歩き出しました。でもその途中で…
「あ…ブルンジの…カヌレパフェ…」
つい目移りしてしまいます。
甘い香りに誘われて、ふらふらと近づいていくちいかわ。
コーヒーの深い香りとカヌレの甘さが混ざり合って、なんとも言えない幸せな気持ちに。
いろんなメニューの中でも特に気になるのがやはり、ブルンジEXPOカヌレパフェ(Burundi EXPO Canele Parfait)。
おからグラノーラに、おからと米粉のカヌレやソフトクリーム百花蜜がけ等がトッピングされたスイーツ好きさんにはたまらない一品です。
「たべたい…でも…まず…パラオに…」
お値段も、万博プライスで安くはありません。
自分に厳しく言い聞かせて、ちいかわは再び歩き始めました。
丸っこい小さなカラダで、大きな誘惑に打ち勝つ瞬間です。
次に、キルギスのブースで迫力あるユキヒョウの大きなポスターに思わず見とれてしまいました。
「つよそう…かっこいい」
また、キルギスでは白いはちみつの試食がありました。
この無料の誘惑にはさすがに勝てず。
「あまい…!おいしい」
人酔いの疲れがちょっと癒やされたちいかわ。
さあ、憧れのパラオパビリオン、もうすぐそこです。
第三章:ついに、パラオパビリオンへ
そして、ついに。
青く澄んだ海を思わせる爽やかな装飾。
南国の温かい雰囲気。
「ここが…パラオ…!」
ちいかわの目がキラキラと輝きました。
入口には、パラオの美しい海の写真が大きく飾られています。
ロックアイランドの独特な形をした島々、透き通るようなエメラルドグリーンの海。
「きれい…ほんとうに…きれい…」
しばらく、ちいかわはその写真の前から動けませんでした。
奥に進むと、伝統的な木彫りアート「ストーリーボード」が展示されていました。
イタボリと呼ばれるその木彫りには、パラオの神話や歴史が刻まれています。
「これ…ぜんぶ…きのこから…?すごい…」
小さな手で触れてみたくなるけれど、グッと我慢。
代わりに、じっくりと細かい彫刻を眺めました。
第四章:日本とパラオの絆
そして、ちいかわが特に足を止めたのが、日本とパラオの関係を紹介するコーナーでした。
「シャシン…デンキ…これ…にほんご…?」
パラオ語に残る日本語由来の言葉たち。
かつて多くの日本人がパラオで暮らしていたこと。
その歴史が、今もこうして言葉として残っていること。
「すごい…ことばが…つながってる…」
日本パラオ友好橋の写真を見たとき、ちいかわは何だか胸が温かくなりました。
「とおい…くになのに…ちかい…かんじ…」
小さな体で、大きな世界のつながりを感じた瞬間でした。
第五章:記念のしるし
展示をひととおり見終わったちいかわは、何か記念になるものが欲しくなりました。
「なにか…もらえる…かな…」
入口付近を見回すと、記念スタンプコーナーを発見!
「あ…スタンプ…!」
パラオの伝統的建造物、バイ(Bai)がデザインされた記念スタンプ。
三角形のデザインが印象的。
ちいかわは持っていたパンフレットに、そっと押しました。
「きれい…!」
インクがしっかりついて、きれいに押せました。ちいかわの顔がほころびます。
そして、もう一つ。
「デジタル…ミャクーン…?」
スタッフさんが優しく教えてくれました。
「スマホでQRコードを読み取ると、パラオパビリオンのデジタルウォレットNFT(ミャクーン)がもらえるんですよ」
来場者は、EXPO2025デジタルウォレットアプリを利用し、万博会場(夢洲)のパビリオンに設置されているスタンプ台にあるQRコードを読み取ることで、NFTスタンプ(ミャクーン! )を獲得することができます。 また、バーチャル会場では、バーチャル万博内のパビリオンの訪問履歴に応じて、NFTスタンプ(ミャクーン! )を獲得することができます。
NFTは、「代替不可能なトークン(Non-Fungible Token)」の略。
「トークン」とはブロックチェーンから発行される電子的な証明書のこと。これまでは、デジタルデータはコピーや変更が簡単にできてしまうため、資産価値を持たせることが難しかったのですが、ブロックチェーンにデジタルデータの情報(作成者名、オリジナルであることなど)を書き込んでトークンを発行し、それをデジタルデータに紐づけることで、デジタルデータに価値を持たせることができるようになりました。つまり、トークンを介して、そのデータの価値をブロックチェーンが証明するという仕組みです。デジタルデータに唯一無二の価値を持たせることができるようになったことで、特にアートやゲームの世界ではNFTがどんどん使われるようになっています。
NFTには、売買や人に譲ることがができるものとできないものがあり、ミャクーン!はそれができない仕組みになっています。利用規約でも二次流通や譲渡が制限されています。
(EXPO2025公式サイトより)
「NFT…!」
ちいかわは小さな手でスマホを取り出して、一生懸命QRコードにカメラを向けます。
ピロリン♪
「やった…!ゲット…した…!」
画面には、スタンプと同様、パラオのBaiのデザインが施された可愛いデジタルミャクーンが。
「これで…ハチワレと…うさぎに…みせられる…!」
財布の中身を心配する必要もなく、素敵な記念品を2つも手に入れたちいかわ。
満足そうに小さくガッツポーズをしました。
第六章:さよなら、コモンズA
パラオパビリオンを後にしたちいかわは、名残惜しそうにコモンズAを見渡しました。
「けっきょく…ぜんぶは…まわれなかった…」
でも、それでいいんです。
だって、ちいかわは自分の力で、行きたかった場所にたどり着けたのですから。
帰り道、やっぱりブルンジのカヌレパフェは我慢できず、最後の予算で特別に小さいサイズを作ってもらい購入。
「おいしい…!がんばった…ごほうび…!」
ほっぺたをゆるませながら、幸せそうに味わいます。
第七章:立ち止まったちいかわ
出口に向かう途中、ちいかわは大きな掲示板の前で足を止めました。
「万博跡地活用計画」
そこには、閉幕後のこの場所がどうなるのか、カラフルなイラストとともに説明されていました。
「このばしょ…なくなっちゃう…の…?」
ちょっぴり寂しそうな顔。でも、よく読んでみると…
「え…サーキット…?ウォーターパーク…?」
未来の夢洲には、たくさんの楽しそうな施設ができる予定みたい。
「ホテルも…できる…んだ…」
ちいかわは小さな指で、掲示板のイラストをなぞりました。
「また…こられる…かも…」
第八章:ちいかわが聞いた、未来のお話
掲示板の前で立ち尽くしていると、近くにいたスタッフのお姉さんが優しく声をかけてくれました。
「万博、楽しめましたか?」
「うん…!パラオ…すごかった…」
「よかった!あのね、この万博が終わっても、この場所はなくならないんですよ」
「ほんと…?」
「うん。新しい施設がたくさんできて、また遊びに来られるんです」
お姉さんは、ちいかわの目線に合わせてしゃがみ込んで、優しく説明してくれました。
「この会場はね、民間の会社さんたちが新しく作り直してくれるの。だから、税金をたくさん使わなくても、ずっとみんなが楽しめる場所になるんですよ」
「ぜいきん…?」
「そう。みんなが払っているお金ね。それをあまり使わずに、会社さんたちが自分たちのお金で新しい施設を作ってくれるんです」
「すごい…!」
ちいかわの目がキラキラと輝きました。
第九章:夢みる未来の夢洲
お姉さんは、タブレットを取り出して、未来予想図を見せてくれました。
「ここがね、どうなるか、まだ完全には決まってないんです」
「きまって…ない…?」
「うん。でもね、大事なことが一つあるの」
お姉さんは、周りを指差しました。
「すぐ近くにUSJがあって、お隣にはIRリゾートっていう大きな施設ができるの」
「USJ…!いったこと…ある…!」
「そうなの!だからね、ここは遊園地みたいなエンターテイメントじゃなくて、もっと違うものになるといいなって、みんな考えてるんです」
「ちがう…もの…?」
「そう。この万博のテーマ、覚えてる?『いのち輝く未来社会』」
ちいかわは、小さく頷きました。
「この場所はね、楽しく学べる施設になったらいいなって。SDGsっていう、地球や未来のために大切なことを、音楽やアートで学べる場所」
「おんがく…!」
ちいかわの目が輝きました。
「そうなの。週末には、いろんな国のお祭りがあったり、音楽ライブがあったり、アートのイベントがあったり」
「たのしそう…!」
「でしょう?遊ぶだけじゃなくて、世界のことや、地球のことを学べる。それが、この万博の『つづき』になるんです」
ちいかわは、画面に映る未来の夢洲をじっと見つめました。
「でも…さみしい…」
「え?」
「パラオの…ブースは…もう…ない…んだよね…」
お姉さんは、優しく微笑みました。
「そうね。でも、新しい施設でも、パラオのこととか、世界中の国のことを学べるようになるかもしれない」
「ほんと…?」
「うん。音楽フェスで、パラオの伝統音楽が聞けたり、日本のクラブ(Drum’n’Bass、House、ChillHop)イベントとコラボしたり。アートイベントで、あのストーリーボードみたいな展示があったり」
「それ…いいね…!」
「建物は変わっても、ここで感じた『世界のつながり』は、ずっと残るんですよ」
第十章:ちいかわが理解した大切なこと
「あのね」お姉さんは続けます。
「この万博を続けるには、たくさんのお金が必要なの。でも、そのお金を全部税金から出すと、他の大事なことに使えなくなっちゃう」
「ほかの…だいじなこと…?」
「そう。学校を作ったり、病院を作ったり、道路を直したり。他にも詐欺犯罪や暴力いじめ虐待防止・根絶の対応とか、この世知辛い世の中、いろんなことにお金が必要なの」
ちいかわは、真剣な顔でうなずきました。
「だから、会社さんたちが『自分たちでやります!』って言ってくれて、新しい施設を作ってくれるんです。でもね、どんな施設にするかは、まだみんなで考えてる最中なの」
「まだ…きまってない…?」
「うん。でもね、一つだけ決まってることがあるの」
お姉さんは真剣な顔になりました。
「この場所は、ただ遊ぶだけの場所じゃなくて、未来のことを学べる場所にしたいって、みんな思ってるの」
「みらいの…こと…?」
「そう。地球を大切にすることとか、世界中の人が幸せになることとか。音楽やアートで楽しく学べる場所」
「おんがくで…まなぶ…!」
ちいかわの目がキラキラしました。
「そうなの。それで、みんなが楽しめて、会社さんもちゃんとお仕事ができて、地球にも優しい。そんな場所になったらいいなって」
「みんな…ハッピー…!ちきゅうも…ハッピー…!」
「その通り!みんながハッピーになる方法を、大人たちが一生懸命考えてるんです」
第十一章:ちいかわなりの理解
ちいかわは、小さなかわいいアタマで一生懸命考えました。
「つまり…このばしょは…」
「うん」
「おわっても…おわらない…」
「そう!よくわかったね」
「かたちは…かわるけど…」
「うん」
「たのしい…ばしょは…のこる…」
「その通り!」
お姉さんは、ちいかわの頭を優しくなでました。
「それにね、1970年の大阪万博のあとも、太陽の塔っていう大きな塔が残って、今も公園になってるんですよ。春夏秋冬、たくさんの人が遊びに来るの」
「70ねん…まえ…!」
「そう。だから、この万博も、きっと未来までずっと続くんです。
形は変わっても、夢はずっとずっと続くの」
ちいかわの胸が、じんわりと温かくなりました。
第十二章:小さな願い
「あのね…」
ちいかわは、ちょっぴり恥ずかしそうに言いました。
「おねえさん…」
「なあに?」
「おおきくなったら…ちいかわも…」
「うん」
「ここで…はたらきたい…かも…」
お姉さんの目が、ふわっと優しくなりました。
「素敵!きっと、その頃にはもっともっとすごい場所になってるよ」
「うん…!」
「音楽イベントのスタッフさんかな?それとも、世界の文化を教える先生かな?」
「わかんない…けど…」
「でも、ここで感じたドキドキ、忘れないでね」
「うん…!ぜったい…わすれない…!」
「それにね、週末に来たら、いろんな国のお祭りや音楽が聞けるかもしれないよ。パラオの音楽も、きっとどこかで」
「また…パラオに…あえる…!」
ちいかわの顔がぱっと明るくなりました。
エピローグ:小さな成長の物語と、大きな未来
家に帰ったちいかわは、すぐにハチワレとうさぎに連絡しました。
「パラオ…すごかった…!うみが…きれいで…」
「ストーリーボードって…いうのが…あって…」
「にほんごが…パラオごに…なってて…!」
興奮気味に報告するちいかわ。その目はキラキラと輝いています。
「あとね…あとね…!」
「ばんぱくが…おわっても…」
「あたらしい…ばしょに…なるんだって…!」
「おんがくとか…アートとか…」
「クラブとか…せかいの…おまつりとか…!」
「ぜいきんを…あんまりつかわずに…」
「かいしゃの…ひとたちが…つくってくれるんだって…!」
「でも…まだ…どうなるか…きまってないんだって…!」
ハチワレが画面の向こうで笑いました。
『ちいかわ、難しいことちゃんと理解したんだね』
「うん…!おねえさんが…おしえてくれた…!」
「USJの…ちかくだから…」
「べつの…たのしいことが…いいんだって…!」
うさぎも嬉しそう。
『ウラ〜!』(すごいじゃん!の意)
「ひとりで…いけた…!」
小さな声で、でも誇らしげに。
「それに…みらいも…たのしみに…なった…!」
※実際のちいかわの発話力は、もっと辿々しいです笑
あとがき:閉幕は、始まりでもある
万博は翌日、多くの人に惜しまれつつも幕を閉じます。
でも、ちいかわの心の中には、青く美しいパラオの海と、自分の力で冒険をやり遂げた小さな自信、そして何より、「終わりは新しい始まり」なのだという希望が、ずっと残り続けるのでした。
夢洲の土地は、これから民間の会社の人たちの手で、新しい姿に生まれ変わります。
まだ、どんな施設になるかは完全には決まっていません。
でも一つだけ確かなことがあります。
すぐ近くにUSJがあり、隣にはIRリゾートができる。
だからこそ、この場所は純粋なエンターテイメント施設ではなく、万博のコンセプト「いのち輝く未来社会」を引き継ぐ、特別な場所になるべきなのです。
音楽とアートに満ちた、楽しく学べる空間。SDGsを体感できる、世界とつながる場所。
週末には、世界中の国々のクラブイベントやお祭り、音楽ライブ、アートイベントが開かれる。
パラオの伝統音楽が響き、キルギスのアートが飾られ、ブルンジのコーヒーの香りが漂う。
それは、万博とは違う形だけれど、「人々をつなぎ、未来を学ぶ場所」という意味では、同じ夢の続き。
1970年の万博跡地が太陽の塔とともに公園として愛され続けているように。
愛知万博の跡地がジブリパークとして新たな物語を紡いでいるように。
2025年の大阪万博も、きっと未来へとつながっていく。
税金に頼らず、民間の力で自立して輝く場所として。
大きな万博会場で、小さなちいかわが一人で冒険をする。
それは、私たちみんなが経験する「初めての一歩」と同じです。
不安もあるけれど、好奇心が背中を押してくれる。
迷うこともあるけれど、自分で考えて進んでいける。
そして最後には、小さくても確かな達成感が心を満たしてくれる。
閉幕間際のコモンズA、パラオパビリオン。
そこでちいかわが感じたのは、遠い国との不思議なつながりと、自分自身の成長。
そして、優しいお姉さんが教えてくれた、「終わりは新しい始まり」という希望。
それから数年後…
ちいかわは、夢洲の新しいウォーターパークの前に立っていました。
「ここ…あのとき…きた…ばしょ…」
すっかり様変わりした景色。でも、どこか懐かしい。
「パラオの…うみ…おもいだす…」
今日は、文化施設で太平洋諸島の音楽フェスティバルが開催されています。
「パラオの…おんがく…!」
遠くから聞こえてくる、懐かしいメロディー。
そう呟いて、ちいかわは小さく微笑みました。
世界は広くて、まだまだ知らないことばかり。
でも一歩ずつ、ちいかわは自分の世界を広げていく。
そして、いつか本当にここで働く日が来るかもしれない。
そんな小さな夢を胸に、ちいかわは新しい冒険へと歩き出すのです。
おわり
大屋根リングを残そう
【共感】Twitter(現X)の投稿↓
デジタル署名
大屋根リングを残そうという活動があります。
オンライン署名、私も署名しました。
Summary
One might say that the truest adventures are those undertaken alone, with nothing but curiosity as one’s compass. In this modest chronicle, we find our diminutive protagonist—Chiikawa—venturing forth to the Osaka Expo on its final day, driven by an earnest desire to visit the Palau Pavilion before its doors close forever.
What unfolds is rather more than a simple excursion. It is, if I may be so bold, a meditation on impermanence and continuity. The child experiences the profound beauty of distant shores—Palau’s crystalline waters and carved histories—whilst simultaneously learning that endings need not signify loss. Rather, they herald transformation.
The conversation with the pavilion attendant proves particularly illuminating. One learns that the Expo grounds, positioned as they are adjacent to Universal Studios Japan and the forthcoming integrated resort, must carve out a distinct identity. Pure entertainment, whilst admirable, would prove redundant. Instead, the vision emerges of something altogether more meaningful: a space where education and pleasure intertwine, where Sustainable Development Goals find expression through music and art.
Picture, if you will, weekend festivals where Palau’s ancestral melodies merge with Japanese Drum’n’Bass, where Kyrgyz artistry accompanies ChillHop gatherings, where Burundian coffee is savoured to House rhythms. Not mere entertainment, but cultural synthesis—the Expo’s legacy rendered tangible and enduring.
What strikes one most profoundly is the financial model: private capital shouldering the burden, sparing the public purse for schools, hospitals, and infrastructure. It is an approach both pragmatic and principled, ensuring sustainability without sacrificing social responsibility.
The child’s journey concludes with a quietly profound realisation. Buildings may vanish, exhibitions may close, yet the connections forged—between nations, between past and future, between curiosity and understanding—these endure. Years hence, when Chiikawa returns to find a transformed landscape alive with Pacific Islander music, the circle completes itself.
This, then, is the essence of legacy: not monuments frozen in time, but living spaces that evolve whilst honouring their origins. The Osaka Expo’s conclusion marks not an ending, but a metamorphosis—from temporary spectacle to permanent beacon of cultural exchange and environmental consciousness.
Quite splendid, really.